水道管のサビは子どもに影響ない？老朽化した水道管の体への影響

水道水の中に含まれている塩素(次亜塩素酸ナトリウムや次亜塩素酸カリウム)が気になるという方は多いと思いますが、水の安全を脅かしているのは塩素だけではありません。水道管の老朽化や、水道管内に塗られた塗料も水道水の水質に大きく影響します。

画像引用：水道管の赤サビ

日本では水道管の老朽化による破裂事故が年間2万件を超えています。水道管の老朽化や塗料が、私たちや子どもの健康にどのような影響があるのか紹介します。

水道管の老朽化が進んでいる都道府県

水道管の法定耐用年数は40年と決められていますが、人口が減って水道料金の収入が思うように得られないために、70年代に敷設されたものがまだ新しくされていない自治体が多くあります。

厚生労働省健康局水道課：水道管路の都道府県別管路経年化率

上のグラフは、都道府県別の法定耐用年数を超えている水道管の割合です。(厚生労働省健康局水道課 平成25年度の水道管路の都道府県別管路経年化率)

都道府県の中で法定耐用年数を超えている水道管の割合が一番高いのは大阪府(25%)で、次が山口県(18%)、奈良県(16.7%)、静岡県(14.6%)、香川県(13.8%)、島根県(13.7%)、宮城県(13.6%)の順になっています。多くの地自体は財政の余裕がないため更新がなかなか進まない状態です。

全国平均だと10.5%が40年以上前に作られた水道管になります。あなたの街の水道管も老朽化が進んでいる可能性があります。

水道管のサビは体に影響する？

水道管の老朽化が進むと、鉄管の場合は塩素の影響で鉄がサビて水の中に流れ出るため味がまずくなったり、変な臭いがするようになります。ただし、大半の人は気がつかないというのが実情です。

人体にとってサビは鉄分なので、少量なら害はありませんが、過剰に摂取すると鉄過剰症になることがあり、肝臓機能が低下し、肝硬変や肝臓癌になる可能性があります。また、内分泌系機能に悪影響を与えたり糖尿病になる場合もあります。

ただ、体に影響が出るまで、サビで赤く濁った水を毎日飲む人はいないと思うので、健康にはほとんど影響がないと思われます。

サビより怖い水道管の塗料「メチレンジアニリン」

水道管の内側にはサビ止めの塗料が塗られています。以前に使用されていた塗料の中にはメチレンジアニリンという成分が含まれており、これは発がん性がある物質で吸入すると吐き気や腹痛、嘔吐、発熱などの症状を引き起こします。

日本では1989年以降はメチレンジアニリンが含まれる塗料は使用していませんが、それ以前の水道管には使われているので、水道水にメチレンジアニリンが流れ出ているという可能性があります。

また、1989年以降であっても個人の水道管の修復をする時には、一部の業者が、常温で塗装でき、塗膜の性能も優れているメチレンジアニリン入りの塗料を使っていた可能性があるので、影響が全くないとは言い切れないようです。

上でも書いたとおり、日本では、法定耐用年数を超えている水道管が10.5％を超えています。今あなたが飲んでいる水も、体に害のある塗料が含まれる水かもしれません。

安全な水は自分で見つけよう！

サビや塗料の問題があるのに水道管の更新はなかなか進んでいないのが実情です。家族や赤ちゃんの健康を守るために、安全な水を確保することが大切です。

amazon等のネットショップでは、格安でミネラルウォーター販売されていますし、ウォーターサーバーを使えば定期的に美味しいお水を配送してくれます。

家計と相談して、安全なお水を探してみてください。

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