基礎知識&よくある質問

水道水がまずい都道府県ランキング!あぶない水道水はどこの水?

2018/02/17

緑水

水道の水は日本全国どこでも同じということはなく、地域によって味にだいぶ差があります。水道水の味に影響を与える要素としては、水温ミネラルの量残留塩素の濃度水道管の状態臭いなどをあげることができます。

厚生省(現・厚生労働省)の「おいしい水研究会」の説明によれば、ミネラルの含有量が多いと苦みや渋みが増し、特にカルシウムとマグネシウムの量が高いとクセが強くなるようです。また、残流塩素が0.4mg/ℓを超えるとまずく感じるとのことです。

そこで、水道水がまずい都道府県を紹介しようとおもいます。

水道水がまずい都道府県

茨木県の水がまずい理由

茨城県のつくば市は、霞ヶ浦という湖の水を水道水に使っていますが、霞ケ浦は富栄養化という現象が起きていて、プランクトンや水中植物が増加し、蒸留残留物(ミネラルなど)が増加して水がまずくなっています。

また、浄水場の出口で測定されたトリハロメタン(発がん性のある物質)の濃度が高くなっていることや、カビ臭さの原因となる過マンガン酸カリウム消費量が多いことも水の味に大きな影響を与えています。

千葉県の水がまずい理由

千葉県は主に印旛沼や利根川の水を水道水に利用していますが、工場排水や生活排水によって川が汚染され、またに印旛沼の場合、水質汚濁の指標の一つであるCODの年間平均値が11で、全国ランキングで最も水質が悪化している湖沼となっています。「2015年現在」

千葉県では、平成18年度から27年度にかけて「おいしい水づくり計画」を推進してきましたが、美味しい水の基準である残留塩素が0.4mg/ℓ以下という目標は未達成で、これは汚染された水を飲み水にするために塩素を多く投入しているからです。

宮城県の水がまずい理由

宮城県の水をおいしい水の要件と比較してみると、残留塩素濃度が基準0.4mg/ℓに対して0.7mg/ℓ、遊離炭酸は基準が3~30mg/ℓに対して1.5mg/ℓとなっており、その他の要件は満たしています。「2015年現在」

残留塩素濃度は安全な範囲内ですが、おいしさの基準には達しておらず、また遊離炭酸は水の中に含まれる二酸化炭素にことですが、これが適度に含まれているとさわやかさを感じますが、少ないと気の抜けた味になります。

宮城県では釜房ダムや大倉ダム、七北田ダム、七ヶ宿ダムなどが水源となっていますが、ダムは閉鎖された環境なので汚濁物質が蓄積しやすく、窒素やリンなどが流れ込んでくると植物プランクトンが増えて富栄養化が進み水質の悪化につながるため、窒素や燐に対する対策が引き続き行われています。

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